こんにちはです。
ツバメたんが飛び交いはじめましたねえ・・・
ツバメの飛び方って、めっちゃカッコ良くありません?
ヒラリ、ヒラリと翻り、ビューンと羽ばたきもせず急降下。そう、スズメと比べたら、羽ばたきの回数が少ない気がする。
って、何だかハヤブサと被るんなあ・・・。なんでかねえ。翼の形も似ている気がする。・・・って、ただ単にどちらも好きなだけですが。いや、鳥類全般大好きです。
死んだらもう、鳥たちを愛でる事ができなくなる!
昔、死に対して、それだけが嘆きでした。でも、死後の世界を信じる今となっては、息子が自立したら、いつ死んでもいいと思うとりますが。(無論、苦しい死に方以外で、ですよ)
まあ、今でも、十分生きすぎた。と思うとる位ですからねえ。
話を本題に。
ツバメ、保護した事あるのです。わしが小学3年生頃ですかね。
当時、今はもう更地になっていますが・・近所の商店の軒先にツバメ夫妻が巣をこさえておったとですよ。で、その店の前で、羽は生えそろっているのですが、まだ飛べないツバメの雛っ子が落ちていました。可愛い。
可愛いもの大好きな少女だったわしは、その子を両手で包み込んで、喜びいさんで家に持って帰ったとですよ。
その道中で覚えているのが、えらい数の虫がその雛っ子にまとわりついていて、わしの手の表面をもはい回っていたというのを覚えております。まあ、ツバメの巣の中って、衛生的とは言い難いですからね。その巣中の虫が雛っ子に一緒についていたのでしょう。
それでも気持ちが悪いとも思わず、連れ帰りました。
雛っ子と帰宅し、最初その子を見た母がどういう反応をしたかは、さっぱり覚えていませんが、その日からうちの子になりました。親鳥に返すという選択肢は皆無でした。
そうそう、当時はどうだったかしりませんが、今は野鳥を保護したら、お役所かどこかに届け出を出さなアカンかったんやないやろか?もし野鳥を保護された方がおられましたら、そこの所、お気をつけ下さい。
それで、今から思えば可哀そうだったのが、まだ巣で兄弟仲良く身を寄せ合っていたであろうその子は、うちに来てすぐ鳥かごの止まり木の上で一羽で過ごすことに・・・。
何も考えとらんかった我ら家族・・・・悔恨。
そしてご飯は、いつも「カメムシ」。
そうです。あのくっさい虫です。何故かというと、実家の庭でこさえていた野菜にやたらとカメムシがたかっていたのです。取り放題です。
文句もいわず、おっきな口をあけてカメムシ達をムッシャムッシャと食べてくれてました。
そういう日々が続いたある日・・・事件が!!
ちなみに今から述べる出来事に遭遇したのは、わしと母だけです。
母は、未だにこの話を人にしても信じてもらえないというとりますが・・・。
その事件とは・・・
ツバメの雛っ子を保護してしばらくして、わしと母二人が家にいる時、何気に窓の方を見ると、外に大群のツバメ達が!!電線という電線に鈴なりにとまっております!!
庭にかかる電線にも、ツバメ、ツバメ、ツバメ!!そして庭をビュンビュン数多のツバメ達が飛び交っております。
これは、雛の親がうちの雛っ子を迎えに(助けに?)きたに違いない!と母はビビりまくり、(晴れとったが)飛ぶツバメを遮るために傘をさし、雛っ子を庭に出しました。
雛っ子のすぐ頭上を親らしきツバメが低空飛行。
「ピィピィピィ!」としきりに鳴き、それらを見上げながらはい回るツバメの子。必死です。でもまだ飛べません。
ところがその時のわし、
「このままでは、わえの雛っぴぃが連れ去られてしまう!」←悪いやっちゃ・・・
と、いきなり惜しい気持ちになり、ツバメ達が飛び交う中を単身飛び込み、雛っ子をかっさらって家の中へ連れ込んでしまった。
そうして屋内から窓越しに外のツバメの大群の様子をうかがっていたが、諦めたのか、ツバメの数は徐々に減っていき、一羽もいなくなった。
翌日は別段、外の状態はいつもと変わらず。ツバメは一羽も訪れず。
その一件以来、ツバメって、仲間意識高いなあ・・すごいなと。
言ってみれば、その雛っ子の親は別として、他のツバメにしてみれば、よその子である。でも、仲間の子がさらわれた。これは、
「おのれ!これは黙っちゃおられん!仲間の子は、我らの子。皆!いざ参ろうぞよ!」と、居場所が分かったので大群でやってきたのでしょう。だが、人間の前では非力な鳥類。何もできなかった。
それで諦めた。その証拠に、それ以来、そのような事態にはならなかったので。
その後、飛べるようになった雛っ子は、私の母が大空に解き放ったらしい。
私の知らない間に。
母は、あんな恐ろしいことはなかった!と未だに言ってます。
ヒッチコックの「鳥」でも思い出したのかねえ?
当時の現場のわしは、ただ可愛い雛っ子が親に連れ去られるのを防ぎたい。と、身勝手だが、それだけの思いで行動に出た。
ツバメは愛情深い生き物です。
別な話もあるのですが、これは悲しい話なのであまりしたくないのですが、
約12年前でしょうか。夜中・・・21時くらい。
これまた、先ほどのお話のツバメの雛っぴぃを拾った場所で、その頃はまだ件の商店があり、入口付近に自動販売機がいくつか並んでおりました。
実家に用があり、そこから車で帰る際の事です。
丁度その自販機の前、自販機の明かりに照らされて、ツバメがアスファルトの地面に
一羽います。こんな夜中に、それも地面にいるなんてどうしたんだろう?といぶかしく思い、車のスピードを落としてすぐ傍を通り過ぎるとき見たのですが・・・
その佇んでいるツバメの前に、轢死したツバメの遺骸があったのです。
おそらく、つがいの相手でしょう。
死んだのが受け入れられないか、何故相手がそうなっているのか分からずそこから動けなかったのかもしれません。
おそらく後者だと思うのですが・・・
やはり、ツバメは愛情深いと思うのです。無論、他の生物も。