こんちは!
生き物と一緒に暮らしてますか?
うちは今は小鳥とですが、かつて実家でワンコと暮らしていました。
それで、小鳥はしないのですが、ワンコって、人の顔(色)みますね。猫も。
その子によるのかもしれませんが、今まで1匹のワンコと1匹の野良ニャンコに気を遣われた事があります。
あれは、小学生だった頃、チロというなかなか個性的な白い中型犬(オス)と暮らしておりました。今ではかなり減っておりますが、屋外の犬小屋に住まわせておりました。
同時期に、毎日勝手口に顔を出す、野良猫(これまたオス)もおりました。
そいつがなかなかのやり手で、愛想がいい。
飯欲しさに、「にゃ~」なんて、よその猫との喧嘩傷満載の見た目からは信じられん、(猫だけに)甘いネコナデ声を出し、人にあごの下を撫でさせ、ゴロゴロなんて喉を鳴らし、かわい子ぶる。
それだけの事で目尻を下げ、わしら家族はそやつの欲しがるままに食事の残りなどを与えておりました。ま。食ったらさっさと振り返りもせず、次の餌場へさらばしよったとですが(他にも翻弄されている家がある筈!と、家族で噂していた)
ある日、そやつ(名前を付けていたのだが、忘れた)が、勝手口の扉の前に来て、
「にゃ~にゃ~」
と、食いもんをくれと騒いでいる。
ところが、家にはわし一人。
食いもんも、わしが平らげたふかし芋の皮しかない。
今でこそ、ふかし芋は皮まで頂くわしだが、当時は皮を剥いて食していた。
ピン!
そうだ!この芋の皮をやろう!
などと、当時の少女期のわしは閃いたのです。
今から思えば、芋の皮を猫に提供するとは、なんとむごいと思われましょうが、その時は、疑問にも思わなかったのであります。お許しを。
いそいそと小鉢に乗った芋の皮を手に、勝手口を開けると、いました。
いつものように甘えた声を出して、わしを見上げながら、食事の提供を要求しております。
日々戦闘に明け暮れ、日増しに傷の数を増すそやつ。
「ほい」
そんな猫に小鉢を差し出したのであります。
小鉢の中の初めて見る(であろう)こんもりとある紫色のぴらぴらに、固まる猫。
「あれ?いらんの?」
そう言うわしの顔を見上げ、もうひと鳴き
「にゃ~」
だが、わしがじっと小鉢を差し出した格好で微動だにしないのを諦めたか、しばし芋の皮を凝視した後、
ムシャ・・・
一口食べたのです。
「美味いだろ!?全部食っていいからな」
そやつの気も知らずに大喜びするわし。
だが、二口目は無く、冷め切った表情で、しれ~っと無言で立ち去ったのであります。
「おーい!まだあるよ」(まだ言うか)
などとそやつの背中に声をかけたのだが、がん無視でしたわ。
まあ、腹は壊さなかったのか、翌日になったらまた、「飯チョーダイ」といつものようにやってきていたのは良かった(?)のですが。
猫も人の顔色見ます。あの芋の皮を差し出している時、
「うわっ、なんじゃこりゃ・・食えないよこんなもん」
という態度を確かにとっていたのであります。しかし、あっしの期待に背いてはイカンと感じ、おあいそで一口食ったのでありましょう(そして、不味かったと)。
子供で何も知らんかったとはいえ、可哀そうなことをしました。
その芋の皮の件以外では、旨いもんあげてたから、勘弁してくれよ。ニャンコ。
・・・
それで、ワンコではですね、前述のチロ。白犬チロ。
これまた同じ時期にやっちまったとですよ。同じ事を。何あげたか忘れたが、
チロが美味いと思えないものを、上記のニャンコのように、
「お食べ」
としたとです。そしたら、ワンコ特有の「なんだかな・・いやだなあ・・」という
という独特の態度で(うまく説明できませぬが)
「僕、いりませんが・・」
とアピールしてきたのですが、これまた当時のわしが、チロの前で彼の口に合わんもんを差し出し、粘っている。
仕方ない。
だが!なんと、渋りつつ、完食!!
猫のあやつと違ったのは、一口で止めず、全部食い切った。という所です。
いくらご主人様とはいえ、相手は子供。家族では下のランクの筈。そんなわしの言う事を聞いてくれてありがとう。天国ではご馳走食ってくれてたらいいな・・・。
ちなみに、他のワンコ、ニャンコ達は、そういう事はしてくれなかった。(させるな)
ーー食えぬものは食えぬーー
という態度を貫いた。
これは、わしが成人してからの話だが、といっても、20年以上昔。
・・・流石に泣けたのは、10㎏1000円を切る破格のドッグフードを当時飼っていたワンコに与えてみたら、においを嗅いだだけで、そっぽをむいた。何とか食ってもらおうと色々手を尽くしたのだが、アカンかった・・・
ーどうしたらいいんだ・・・残ったこの10㎏のフード・・・ー
なるほどそうか!めちゃクソ不味いんで、売れないからあんな激安で投げ売りしとったんやな!!はよ気付け。
愛犬、愛猫には、美味しいもの、口に合うもの、適正価格のものをあげましょう・・・